【TopDown Engine】遠距離武器の作り方その1~基本構成~

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前書き

今回は遠距離武器の基本構成について紹介していこうと思います。TopDown Engineの遠距離武器を作る場合は「武器」と「弾薬」の2つに分かれています。そのため遠距離武器を自作しようとするときは「武器」と「弾薬」の2つ作る必要があることに注意してください。

また、参考に近距離武器の作り方について以前まとめています。遠距離武器の作り方を見た後に近距離武器の作り方を見ていただくとより理解が深まるかなと思います。

では、いつも通りDemoの中から「武器」と「弾薬」の作りを見ていきましょう。今回はDemoにある「MinimalSandbox2D」の中から以下の「黄色い武器KoalaGunAmmoBased)」と「黄色い弾薬(KoalaGunAmmoBasedに対応した弾薬」について見ていこうと思います。

MinimalSandbox2Dの武器と弾薬

遠距離武器について

プレイヤーが遠距離武器を持った状態

黄色い武器KoalaGunAmmoBased)」のアイテムをプレイヤーが取得すると上記のように遠距離武器を持つようになります。この状態でプレイヤーのヒエラルキーから「WeaponAttachment」オブジェクトを見てみると以下のように「KoalaGunAmmoBased」が設定されていることが分かります。

KoalaGunAmmoBasedを持っているキャラクターのヒエラルキー

KoalaGunAmmoBased」が今回説明する「遠距離武器」になります。インスペクターを見ると以下のようになっていてそれぞれのコンポーネントについては次回説明していこうと思いますが、遠距離武器で必要となるコンポーネントとしては

  • Projectile Weapon
  • MMSinpleObjectPooler
  • Weapon Ammo

が必要となるコンポーネントになります。
# ただし、弾数が無限大の遠距離武器を作ることも可能です。その場合はWeapon Ammoコンポーネントの設定は不要になりますが、そのあたりの細かい設定方法については次回以降紹介していきたいと思います。

KoalaGunAmmoBasedのインスペクター

ここで近距離武器(KoalaSword)のインスペクターを見てみると、遠距離武器よりシンプルな作りになっていて、近距離武器はMelee Weaponコンポーネントがあれば最低限動くような作りになっています。

KoalaSwordのインスペクター

Melee Weaponコンポーネントで攻撃範囲やダメージ量、発生タイミングなど設定する必要がありますが、遠距離武器の場合はあくまで「弾薬を発射するための機能」であるため、ダメージ設定などはありません。そのため「弾薬を発射する」、「弾薬を設定する」といったコンポーネントを設定する必要があります。

簡単に遠距離武器と近距離武器の設定を簡単にまとめると以下のようになります。

遠距離武器の設定について

  • 弾が発射する方向、位置を設定する必要がある(Projectile Weaponコンポーネント)
  • 弾薬を設定する必要がある(MMSinpleObjectPooler、Weapon Ammoコンポーネント)
    ただし、弾薬の消費がない遠距離武器を設定することも可能。
  • ダメージなどの設定はしない(ダメージなどは弾薬で設定する)

近距離武器の設定について

  • 攻撃範囲、方向、位置を設定する必要がある(Melee Weapon)
  • 弾薬を設定する必要がない。
    ただし、弾薬を消費するような近距離武器を作ることも可能。
  • ダメージなどの設定はする(Melee Weaponコンポーネント)

弾薬について

Weapon Inventory

黄色い武器KoalaGunAmmoBased)」を装備した状態で「黄色い弾薬(KoalaGunAmmoBasedに対応した弾薬」を取得すると右上にある「Weapon Inventory」の弾数が「50/100」に変化します。これは「KoalaGunAmmoBasedに対応した弾薬が50個取得された」という意味になり、この状態で攻撃を実行すると、武器から弾が発射され、数値も減っていくことが分かります。

反対に、弾薬を取得していない場合は「0/100」になっていると思います。この状態は「KoalaGunAmmoBasedに対応した弾薬が一つもない」状態となり、攻撃を実行しても武器から弾が発射されないことが分かります。

このことから遠距離武器で攻撃をするためには「遠距離武器に対応した弾薬を設定する」必要があり、具体的にどこで設定しているかというと遠距離武器オブジェクトの中にある「MMSinpleObjectPooler」コンポーネントと「Weapon Ammo」コンポーネントの中で設定しています。それぞれ設定している意味が異なりますがどちらも「遠距離武器に対応した弾薬を設定」しおり、ここら辺の細かい部分は次回にでも説明したいと思います。

KoalaGunAmmoBasedのインスペクター

まとめ

今回は遠距離武器の作り方~基本構成~について紹介しました。

遠距離武器を作るために大雑把にまとめると

  1. 銃などの弾を発射するアイテムを作成する。
  2. 弾薬を作成する。
  3. 銃と弾薬を紐づけする。
  4. 弾薬とインベントリを紐づけする。

という4つの手順が必要になります。最初は慣れるまで時間がかかると思いますが一度作ってしまえばあとは同じような方法で作ることができるのでまずは作ってみてみるのが良いかなと思います。

具体的なコンポーネントの詳細などについては次回紹介していこうと思います。

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