前書き
先日、TopDownEngineが ver4.1 The Beachland Ballroom にアップデートが入ったので簡単にどんなアップデートが入ったかを確認していこうと思います。(主に、自分が作成しているゲーム(2D関連)に関係ありそうなアップデートに着目するのですべてを網羅するわけではないことご了承ください)
またver4.1はUnity 2022.3.23f1以降が必要になりますので、最新版のTopDownEngineにするかどうかは現在使用しているUnityのバージョンを確認の上、使用するよう注意してください。
TopDownEngineのリリースノートは以下にありますので気になる方は確認してみてください。
新機能について
Cinemachine 3 サポート追加
Cinemachine 3 が使用できるようになり、デモなどのデフォルトもCinemachine 3 を使用するようになっているようです。Cinemachine 3 はパフォーマンスと操作性が強化されたバージョンなので特に理由がないならCinemachine 3を使うのがベストかなと思います。
AIの新しいDecision(判断): PathToTargetExists
新しいDecisionが追加されました。名前からするとターゲットまでのパスが存在するかどうかの判断が追加されたみたいです。例えば壁がないところではターゲットまでパスが通る(=True)、壁などで遮られているためパスが通らない(=False)っといった感じの判定条件になるのかなと想像しています。
AIの新しいアクション: Dash AI Action
いままで敵キャラクタはDashをする機能がなかったのですが今後は敵キャラクタもDashができるようになるみたいです。
→確かに言われてみればDash機能がなかったのでこれを組み込むことでより敵AIの行動パターンが増やせるいい追加機能だと思います。
AIActionMovePatrol2Dの改良
障害物検知用のRaycastの長さ(ObstaclesDetectionRaycastLength)が公開され、カスタマイズが可能になりました。
CharacterOrientation2Dの改良
CharacterOrientation2Dが、3D環境でもすべてのアニメーションパラメータをサポートするようになりました。
Shoot2D AIActionにShootOffset追加
「Shoot2D」AIアクションに、ShootOffsetオプションが追加されました。これにより、射撃の位置を調整できるようになります。
→いままでオブジェクトの位置で調整していたので地味に助かる機能です。
タイルマップレベルジェネレーターのオプション追加
デモのタイルマップレベルジェネレーターに、プレハブリストをスポーンするオプションが追加されました。
→自分はタイルマップジェネレーターを使用していないのですが、例えばダンジョンなどで宝箱をリスポーンするなどさらに使いやすくなっていると思います。
改良について
特にゲームに関わるような大きな修正はなかったかなと思います。
バグ修正について
近接武器のダメージエリアシーケンスの修正
たまにダメージエリアが変なタイミングで有効/無効になるようなときがありましたが、この修正で直るようになるのかなと思います。
Orientation2Dでキャラクターが勝手に回転する問題の修正
Orientation2Dで、キャラクターが意図せず回転してしまうケースが修正されました。
簡単ですがTopDownEngineのver4.1の更新内容について以上になります。今回紹介した以外にも更新内容はありますので気になる方はリリースノートをご確認してみてください。
まとめ
今回はver4.1の更新内容を確認しました。
今回はver4.0からver4.1のマイナーアップデートなので大きな修正というよりはCinemachine 3のサポートや新しいAI機能の追加、パフォーマンスの改善が主な修正になっており、TopDownEngineが安定して動作するような修正でした。
現在は4作目を作成中のためver4.1にアップデートしませんが、次回作ではUnity6と最新のTopDonwEngineを用いて開発していきたいなと思います。
コメント