前書き
Unity Asset Storeでは、多くのVFX(エフェクト)が3Dゲーム向けに作られていて、なかなか2D向けのエフェクトというのは見つかりづらいかもしれません。いい感じのエフェクトを使いたくても2D向けのエフェクトがないため諦めることがあると思いますが、ちょっとした工夫で3D向けのエフェクトでも2Dゲームのエフェクトとして使用することは可能です。
この記事では、実際に3Dエフェクトを2Dゲームに取り入れる際に注意したことや、調整のポイントを解説します。2Dゲームでエフェクト表現を豊かにしたい方に向けた内容です。
なぜ3Dエフェクトを2Dゲームに使いたいのか?
- Asset StoreにあるVFXの多くは3D向けで種類が豊富
- 2Dゲームでは表現の幅が限られがち
- 傾きを変えるだけで2Dでも十分使えるクオリティのものが多い
と、言う理由から3Dのエフェクトを2Dように変更して使用しています。特に攻撃演出や魔法演出では、2Dよりも3Dのほうが迫力があったりしますのでうまく使い分けれたらいいかなと思います。
3Dエフェクトを2Dに転用する際のポイント
3Dから2Dに視点を変えるだけで使えるエフェクトもある
以下の動画は「Unique Projectiles Vol. 1」のアセットからになります。もともとは3D用のエフェクトになっていますが、視点を2Dに切り替えるだけでも十分に使える感じです。
ものによっては想定と違う形になりますが、十分使えるエフェクトだと思います。
カメラのZ軸調整
3Dエフェクトは奥行きを持っているため、2Dカメラの視点に合うようにZ軸方向を調整する必要があります。ものによってはZに値が入っているエフェクトもあるためSceneでエフェクトが表示されない場合はZ軸の値を確認してみましょう。

パーティクルのサイズとスケーリング
2D画面では3Dエフェクトが大きすぎたり、小さすぎたりします。Start Size や Scale を調整して、2Dに合う大きさに変更しましょう。

Sorting LayerとOrder in Layerの設定
2Dスプライトの表示順を管理するのと同様に、3Dエフェクトでも Renderer コンポーネントを使って Sorting Layer や Order in Layerを指定しましょう。

使用したエフェクト例と使い方
100 Special Skills Effects Pack
- 炎・氷・雷などの魔法攻撃エフェクトが揃っている
- 転用例:青のスライムが水魔法を使う攻撃演出
Unique Projectiles Vol. 1
- 銃撃や被弾演出向け
- 転用例:シューティングゲームの発射エフェクトとして使用
Epic Toon VFX 2
- 衝撃波・ポップな爆発など
- 転用例:迫力のある魔法攻撃などに
注意点
- テクスチャサイズが大きいものはメモリ負荷に注意
- Shaderによっては2Dでの見え方に違和感が出ることがある
- URP/HDRPに対応していないエフェクトもある
まとめ
3Dエフェクトは工夫次第で2Dゲームにも十分活用できます。傾きの調整、スケールや描画順の設定を行えば、使えないと思っていたエフェクトも使うことが出来ます。
現在、UnityAssetではサマーセールをやっているため気になるアセットがあったら購入してみてはいかがでしょうか?
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