前書き
Unity Asset StoreなどでBGMや効果音を購入すると、ファイルごとに音量がバラバラで困った経験はないでしょうか?今回は、無料で高機能な映像編集ソフト DaVinci Resolve を使って、音楽ファイルの音量を簡単に調整する方法を紹介します。
前回、DaVinci Resolveの導入方法の記事がありますのでDaVinci Resolveをまだ導入していない方は以下の記事から導入方法を確認してみてください。
音声ファイルを読み込む
- 新規プロジェクト作成
起動後に「新規プロジェクト」をクリックして名前を入力します。音声編集だけの用途でも、プロジェクトは必ず作成します。 - メディアの読み込み
下部のタブから「メディア」ページを開き、編集したい音楽ファイル(WAVやMP3)をドラッグ&ドロップでメディアプールに追加します。

Fairlightページで音量を変更する
音量調整はDaVinci Resolveの音声編集専用ページであるFairlightで行います。

- Fairlightページに移動
下部タブから「Fairlight」を選びます。画面にはタイムラインとミキサーが表示されます。 - 音量を変更する
- 方法A:ミキサーを使う(トラック単位)
右側の「ミキサー」パネルで該当トラックのフェーダーを上下に動かします。0.0dBが基準で、プラスで音量UP、マイナスで音量DOWNです。 - 方法B:インスペクタのボリュームで変更する(クリップ単位)
編集したいクリップを選択し、右側の「インスペクタ」でボリュームを変更します。部分的な音量調整やフェードイン・アウトも可能です。
- 方法A:ミキサーを使う(トラック単位)
- リアルタイムで確認
音楽を再生しながらミキサーやボリュームを変更できますので、再生しながら音量を確認して、BGMや効果音として使いやすいレベルに調整してみましょう。
ミキサーから変える方法
ミキサーから変える場所をキャプチャにしてみました。右下にある「ミキサー」がそれに該当します。

インスペクタからボリュームを変える方法
インスペクタのボリュームから変える場所をキャプチャにしてみました。インスペクタタブを開くとボリュームがあるためこちらから変更します。

ボリュームとミキサーの違い
Fairlightで音量を調整する方法には、主に「ボリューム」と「ミキサー」の2つがあります。
- ボリューム:
クリップ単位で音の大きさを調整する機能です。編集タイムライン上で個々の音声クリップを直接操作し、部分的な音量の上げ下げやフェードイン・フェードアウトを設定できます。 - ミキサー:
トラック単位で音量やバランスを調整するための機能です。Fairlight画面右側の「ミキサー」パネルを使うと、複数の音声トラックの音量・パン・エフェクトをまとめてコントロールできます。
簡単に言えば、「ボリューム=部分的な微調整」、「ミキサー=全体のまとめ調整」という使い分けになります。
音声ファイルとして保存(書き出し)
音量を調整したら、ゲームに使える形式で音声を書き出します。
- Deliverページに移動
下部タブから「Deliver(デリバー)」を選びます。 - レンダーキューに追加
「レンダーキューに追加」を押し、右側に表示されたジョブを「レンダー開始」で書き出します。

まとめ
今回は、DaVinci Resolve Fairlightを使って音楽ファイルの音量を変更し、ゲーム用に保存する方法を解説しました。
- 音声ファイルを読み込む
- Fairlightページで音量を変更する
- Deliverページで保存する
映像編集ソフトとして有名なDaVinci Resolveですが、音声編集機能も非常に優秀です。ゲーム開発においても、BGMや効果音を適切な音量に整えることは必要だと思います。
DaVinci Resolveは無料で使えるソフトですので、音楽ファイルの音量調整で悩んでいる方はぜひ試してみてください。
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