前書き
今回はカメラを振動させる方法について紹介していきます。必殺技の発動時やボスの出現時など、特定のタイミングでカメラを振動させることで臨場感が増してより見栄えの良いゲームになります。
FEEL（Feedbacks）を使うことで簡単に動かすことが出来るようになるのでまだ試してない方はこの機会に1度試してみてください。
そもそもカメラの振動とは？
今回紹介するカメラの振動とは、攻撃時やボス出現時など、特定のイベントが発生した際にゲーム画面を揺らす演出を指します。適切に実装することでプレイヤーにインパクトを与えることができます。
以下の動画のように攻撃時にカメラを振動させることでより臨場感のある演出をすることが出来ます。（今回は説明用に多少オーバーなぐらいカメラを揺らしています）
カメラの設定について
カメラを振動させるためには、まずカメラが動くような設定が必要です。通常、カメラは静止していることが多いですが設定を変更することで微振動しながら映すようになります。この状態であればカメラの振動を適用した際に効果的に動作します。
今回は、TopDownEngineでも標準的に採用されているCinemachineを使用した方法を紹介します。
Cinemachineの設定について
Cinemachineを使う上で必要な設定としては以下になります。
- Cinemachineパッケージをインストールする
- Unityのメニューから「Window」→「Package Manager」を開く。
- 「Cinemachine」を検索し、インストールする。
- Virtual Cameraを作成
- 「GameObject」→「Cinemachine」→「Cinemachine Virtual Camera」を作成する。
- 作成したVirtual Cameraをシーン内に配置する。
- Noise（ノイズ）を適用
- Virtual CameraのInspectorでNoiseを「Cinemachine Basic Multi Channel Perlin」に設定
- 「Noise Profile」を「Handheld_normal_mild」などに設定
- 「Amplitude Gain（振幅）」と「Frequency Gain（周波数）」をスクリプトから変更して揺れを制御
正しく設定できると、Scene画面上で白い枠（カメラ）が微動していることが確認できます。もし揺れが発生しない場合は設定を再確認しましょう。
上手く設定できないと以下の動画のように白い枠（カメラ）が微動していないと思います。
Feedbacksを使用したカメラ振動
Feedbacksを使用してカメラ振動を適用するには、以下の2つの設定が必要です。
コンポーネントの追加
「MMCinemachineCameraShaker」コンポーネントを追加します。特に位置は決まっていない（と思います）がCinemachineVirtualCameraと同じオブジェクトがいいかと思います。
Feedbacksの効果を追加
「Feedbacks」で「CameraShake」を追加しましょう。今回の例としてはWeaponオブジェクトのUsedFeedbacksで攻撃時にFeedbacksが実行されるようなときにCameraShakeが動くようにしています。
この2つの設定を行うことで、特定のアクションを実行した際にカメラを振動させることができます。
まとめ
今回は、Feedbacksでカメラを振動させる方法ついて紹介しました。
カメラの振動を適用することで、ゲームにダイナミックな演出を加えることができます。特にCinemachineを活用することで、簡単かつ効果的にカメラ振動を設定できます。
また、TopDownEngineなどをそのまま使用するとどのような設定でカメラを振動させるのかが分かりにくいかもしれません。振動の設定方法を理解しておけば細かく調整することができ、自分好みの演出を作ることがで切ると思います。いろいろなパラメータを試してみて、自分好みのカメラ振動を見つけてみてください。
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